手持ちの指輪のアクアマリンが大きくて使えず、オパールのヘッドは逆に地味過ぎて使わない。ダイヤも有るので、まとめてペンダントヘッドにしよう・・・・と、昔なじみの方が仲良しの友人と御来店。 肩こり性とお聞きしたので、数日後、全体が重くならないような造りを考え、淡い色を引き締める為に、赤いルビーを両脇と真下に3個だけ加えさせて戴くよう、デザイン画を描いて提案する。
一ヶ月後の出来上がり時にはやはりお二人で取りに見えた。「素晴らしい!」「デザイン画よりいいわ!」「似合う!似合う!」と皆で喜んでお帰りになった。
が、しかし、1週間後再びお二人は来店。病院に着けていったら看護婦長の友人が「オパールはおかしい!赤い光る石に取り替えてもらいなさいよ!」と強行なだめ押しをしたと言う。どうやらこの方は、きらきら光るカット石ときらきらしないカボッションカットの組み合わせを見たことが無いらしい。
1年に1~2人はこの様な”自信のある人”が出現し、こうした方がああした方が・・・・と提案する。最近は「自分の良心に従ってやります!」とのみ答えてる。
この”自信の無い方”に言った。光る物光らない物・淡い色強い色・夫婦の男女・宇宙全体、すべてこのバランスの上に成り立っているのでは・・・・?と。