Kさんは栃木県の真岡市から来店下さった。聞けばレストランで当店のカタログを手にし、「こんなお店が結城にあるんだー!!」と驚いたという。
なぜなら、「何とかならないかナー?、何とかしなくては!!」と想い続けてきた指輪が沢山あって、どこに依頼すれば良いやら頭の片隅に依頼先への想いが存在していたらしい。
しかもその複数の指輪達は、恐らく35年以上前であろう成人式の時に、親戚の方々から"お祝い"として戴いたという、"心こもるもの"なので、その宝石達を生かして新しく1個の指輪を創ろうと考えられた様であった。
偶然手にしたカタログには、Kさんと同じ様な思いから、手持ちの宝石達を最大限生かした実例写真が、何点か掲載されており、遠方から明るい笑顔で、何となく張り切って入って来られた。
ご自分でもよくよくお考えになったせいか、一番大きなアメジスト(八角形の)を中心にして、幾つかの指輪からはずした宝石達は下方に囲む様に配置なさったら・・・・という提案にすぐ同意くださり、「大丈夫、個性的なものをやりこなします!!」と明るくおっしゃった。
その明るさは、修正しながらの困難な制作を後押しして下さった。