2年前に立爪の婚約リングをリフォーム下さったF様が、そのリングに合わせて使用したいというご希望で、ピアスとペンダントヘッドのリフォームを注文くださった。
そしてご主人からプレゼントされたというアメジストのペンダントへっドも、「デザインが好きじゃないので・・・・」と申し分けなさそうにおっしゃり、「似合うように・・・」という事に。
F様は、20代の三人のお嬢様をお持ちで、来店の折りには、一人か二人の方が御一緒する。肌のつや・目の輝き・弾んだ声、それはもう華やかで「若いっていいですねー!!」と度々言葉にしてしまい、きょとんとした大きな目が、(なぜ?)という疑問を返してくる。
今回も出来上がりを取りに、お二人が一緒であった。F様は、顔を上気させ「こんなになるなんて!!」「私興奮してるわ!」と言い、お嬢様達の歓声がそこに入り交じって、作り手側にとっては涙のでるほど嬉しい賑やかさであった。
アメジストのヘッドを着けて店を出たF様は、車の運転席側へ行ってコツコツと窓をたたき、お待ちのご主人様に胸元をおみせしてニッコリ。お嬢様達の華やかさも可愛らしさも、御母様ゆずりの"宝物"のような気がした。