O様のガーネットのビフォアーの写真は、うっかりして写真を取り忘れ、思い出しながら描いてみました。
美しい白髪で明るい笑顔のO様は、90過ぎのお姑様ともお嫁様達とも円満で、山登りがご趣味とか、足腰強く、孫の保育園のお迎えも引き受けているという素敵な方。
指輪はほとんど仕舞い放しで、「今後も使わないから・・・・」「ヘッドだったら使うと思うわ。」とおっしゃり、リフォームすることになった。
角形の宝石ばかりなので、石枠造りは結構難しく、石枠に留める技も難しい。
1回目につくったプラチナのヘッド枠は石留めの段階でうまくいかず、再度デザインから考え直して石留めに無理のないまろやかな雰囲気に変え、懐の大きいO様により似合うものができた。
K様のリングはペリドットの角形で、ほとんど使用感のないものだった。
20歳のお孫様にプレゼントなさりたいとのご意向らしい。
キリッとした良さを持つ角形石の角を目立たさず、見ただけで誰にでも好まれる、”愛らしい”ものにしたい為、やはり2回造ることになった。
この2つのヘッドは裏側も写真を撮っておけば良かった!!と残念に思っている。
肌に密着することを考えて、裏側にかなりの時間をかけて丸く丸く角をとり、とろりと仕上げたから・・・・。