亡くなられたお母様の指輪を直して身につけたい・・・・と言って来店下さる方との出会いは、優しい空気を感じられ、嬉しいものである。
「このままでは使えなくて・・・」と、2本の指輪が差し出され、「こちらの方で・・・」と、翡翠を使ってシンプルなデザインにしたいご希望。
手を見せて頂くと、思った以上に"強さ"があるので、「"薄緑の中心石"を補助する"濃い緑の小粒翡翠"を両脇に2粒使用させて欲しい・・・・お値段の方も安いので・・」とお願いした。
出来上がりを取りに見えた時、大きな歓声をあげたまま、手に取る事をためらって「これ、あの石ですか?こんなになったんですか?」と、以前のイメ-ジとのギャップを信じられない風であった。
私は2個を壊す前の写真をお見せして、「印象が上品になったので、とてもお似合いですよ・・・」と大きな鏡を前に置いた。
自然の贈り物である"宝石"は、人間の内面と外面を、"よりレベルアップするもの"だと考えている。