十数年前、結城市で行われた”第九の会”でベートーベンの交響曲第九をドイツ語で歌った顔見知りのお仲間が、突然訪れる。
「ホームページみて驚いちゃった・・!!こんな近くで、こんな素敵なものを創っていたなんて!!」
最近若いカップルからも「ホームページを見て・・・」と言われることが多くなったが、以前からひとつひとつに同じ想いで向き合って、気がつけば40年の歳月がたっていたにすぎない。
80代のお母様が、いつの間にか認知症が進み、やむなく病院に預けていらっしゃると言う。そのお母様が下さった大切なものを”使いたい!!”と思われた様である。とにかく指輪をひとつ、ヘッドをひとつ、イヤリングを一組つくるというご希望になった。
お母様の病気ゆえの"切ない言葉”、”切ない所作”に心を痛めながらも、一人っ子で可愛がられ、幼少からピアノ・日本舞踊・書道(お父上から)をたしなまれ、歌舞伎大好きという方、“これから人生を明るく前向きに楽しもう”という想いが伝わってくる。私にも、”もう、自分を大切にして生きよう!!”と思わせてくれる。