8月の初めに、東京から「結婚指輪を見に行きたいので予約お願いします。」という、男性の今までに無い丁寧なお電話を、嬉しくも恐縮した面持ちで受け取った。
わざわざ電車代と時間をかけてこんな田舎の小さな店に来てくれるなんて、ホームページの力だけでは有りえない!!。"結城に御親戚でもあるのかしら?"等と思ってもみた。
当日、"電話があったら駅までお迎えに行こう"と思っていたのだが、突然お二人は徒歩で店に入ってきた。「東京から来たIです。」と言う彼らに、私は目をパチクリさせて"歩いていらしたんですか!」と申し訳ない思いでいうと、「駅で自転車を借りて来ました。帰りに観光していきます。」という。
店の前に駐車したのでは、車の駐車の邪魔になるのでは?と考えて下さったのか、私の目には自転車が目に入らない、西側の方を指して言った。
彼らは、「池袋の図書館で「素晴らしき特殊特許の世界」という本を読み、丁度結婚指輪を探していたので、ここの店で創ろうと思ってきました。」という。
昨年稲森謙太郎先生があの本に、「貴女が取った特許は実に面白い!!」と書いて下さった事は"神様が下さった賞状"で、この方たちは"その副賞"だったのかもしれない。
見本は出来ていたが未製造のものを選んで下さり、"世界で一つ"と喜んで頂いた。