「結婚指輪を今年は新調する」と前々から計画を立てていらっしゃったというT様。ついでにリフォームして、使えないものを生かそうとお持ちのものをご持参下さった。
「これはまだ使いたいのです。」とおっしゃる指輪をみて、「では、このリングと一緒に使える結婚リングがよろしいのでは? ......」と提案してみる。若いうちは、結婚リング一本の使用でも、指輪のインパクトが強く感じられるが、50代を過ぎるとお出かけの際には結婚リングにセットできる指輪があると便利である。
丁度、そのお持ちのものが小指側に斜めに下がるものなので、その角度にぴたりと寄り添えるものをご覧に入れる。「成る程! 良いかも......」と言うことで、壊す指輪から外した小粒ダイヤを上部にあしらうことになった。
片側イヤリングのパールは、太い指輪を溶かし手造りすることをご提案。左右の腕をずらして薬指に斜めに収まるデザインにし、左右1個ずつダイヤをあしらった指輪になった。
外した宝石の残りは、T様の雰囲気を思い浮かべつつオリジナルのヘッドを描き上げた。そのデザインに沿って、オリジナルのものをワックス技法で私自身で楽しく創らせて頂き、外した宝石は一粒残らず生かしました。有り難うございました。