先月の3月26日、春休みに入ったので三人の孫達を連れ、一泊で娘が遊びに来ることになった。
毎日私の心を潤す、愛猫シータの故郷"一言主神社"に、シータをプレゼントして下さった神様に御礼参りをしようと、娘に運転して貰い、外に出る事のないシータが興奮して逃げないよう、犬に付けるリードを付けて抱いていった。
賽銭箱近くに連れて行くと、鼻を上げて空気の臭いをしきりに嗅ぎ、懐かしい場が分かるのか?と思えた。
シータは、インドの有名な経典「ラーマーヤナ」に出て来るラーマ王子の后の名で、2002年の9月16日(一言主神社大祭の翌日)闘病中の主人と娘と私は、祈願の為に賽銭箱に近づくと、「ニャオー」と賽銭箱の裏からやせ細った子猫(生後4~5ヶ月位)が出てきた。
「可哀想に・・・」と、境内にいた屋台の「川えび」を購入し、その皮をむいて食べさせると「ウマイマイマイ・・」という悦びの声で一同大笑いしていると、巫女さんが言った。
「居着かれてしまうと困るので神社ではえさをあげません。その子は3日間食べていません、段ボール持ってきましょうか?」と。
「ソウナノカ・・・」と全容が飲み込めた私は、「実はすでに家猫がいるので、ケンカすると大変ですから連れていけないんです!」と、振り向いて答えた。
そして子猫の方をみると、いない!言葉が分かったのかしら?一瞬戸惑いながら立ち上がろうとすると、布のバッグが重い!
「あっ!」と叫ぶと主人も娘も「あっ!」と言った。私の布バックの中に小さくまるまっていた。
そのまま帰ってきて、当時家にいた雄猫ラーマの后の名を付けると、人間が羨む程の仲睦まじさを見せた。
ワッセとの出会いも丁度シータとの出会いの頃で、お陰様で沢山の出会いを頂きました。
心から御礼申し上げます。